お盆で帰省し、テレビを見ていた時のこと。
久しぶりに「訴求がうまい」と思ったCMがあったので、紹介します。
そのCMがこちら。
ハウスメーカーの一建設株式会社が出しているテレビCM。
「いい人生に、ちょうどい家を。」がコンセプトで、一建設が提供したい価値をCMで伝えているとのこと。
CMの会話内容を文字起こし
ママ「この子も、もう4歳かあ」
パパ「あっという間に大きくなるねえ」
ママ「家を出ていっちゃう日もすぐだろうなあ」
パパ「そうとは限らないんじゃない?」
ママ「ふふ、出て行ってほしくないんでしょ?」
パパ「そうだ、この子がずっと居たくなる家を買おう」
ママ「そんなちょうどいい家ある?」
最後は「いい人生に、ちょうどいい家を。」が画面に表示され、ナレーションで「一建設」と言って終了。
インサイトを掴むのがうまい
いつまでも家族仲良く暮らしたい父親の想いを描いたCMですが、父親のインサイトをうまくつかんでいますよね。
一軒家を購入する理由ってなんだろうと考えたとき、普通であれば以下のようなありきたりな答えが返ってくるでしょう。
・子どもの成長
・結婚
・転勤・転職
・家賃を払わなくていい
・老後資産になる
一軒家を購入した父親に聞いても、同じような回答だと思います。
ただ、実際に購入した大きな理由って、恥ずかしくて言えないようなことがあったりするんですよ。
「そんなことない」と思っていても、無意識的に思っているんです。
それが『インサイト』です。
顧客の購買行動の裏にある潜在的な欲求のことで、自分ではなかなか気づけません。
他人から見ても、気付けるのはごくわずかです。
そんなインサイトをうまく見抜いているのが、今回のCM。
「娘と離れたくない」
「娘とずっと一緒に暮らしたい」
言われてみると、「なるほどな」って思いませんか?
人に言うのは少し恥ずかしいけど、心の奥では思っている人には刺さります。
こんなCMがもっと増えてほしい
この訴求でCMを出している企業を見たことがなかったので、初めて見たときはなんか嬉しかったです。
マーケターとしては、こんなCMが増えればいいなあと思っています。
企業にとって、売上につながりますし、求めている人に適切な商品・サービスを届けることができるので、Win-Winです。
ということで、うまい訴求のCM紹介でした。