あなたが採用したマーケターは、口だけの三流マーケター?
それとも、事業全体を考えて成功へと導く優秀なマーケター?
すでに社内にマーケターがいる、もしくは外部のマーケターを雇っているのであれば、その人がどっちなのか明確な基準を持って判断できていますか?
もし少しでも不安を感じたのであれば、この記事を読み進めてください。
事業を停滞へ陥れる三流マーケターなのか、急激な成長に導いてくれる一流マーケターなのか判断できるようになるはずです。
また、これからマーケターを雇用して、事業を伸ばしていきたい方であれば、どんなマーケターを採用すればいいのか、わかるようになります。
マーケティングは事業の売上に大きく関わる根幹のため、絶対に採用で失敗しないでください。
参照:Wade Foster — Full Stack Marketing
優秀マーケターには必須『21のスキル』
スキル1:SEO
GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、自社サイトの検索順位を上げていくスキル。
効果が出るまで時間と手間のかかるSEOですが、うまく軌道に載れば、広告費を払わずに集客し続けられる手法です。
ほとんどの企業はSEOにかけるリソースが足りず、効果が出る前に諦めてしまいます。ただ、しっかり計画を立てて運用していけば、ある時期から集客が数百倍になる爆発力を秘めています。
スキル2:コピーライティング
魅力的なタイトルや見出し、コンテンツを作成するためのスキル。
ものを売るにも、人を集めるにも文章は必須になります。
注意点として、いきなり文章を書き始める方もいますが、まずやるべきことはユーザーがどのようにコンテンツを読んでいるのかを理解することです。ユーザーを理解することにより、魅力的だと思ってもらえる文章が作成できるようになります。
スキル3:有料広告
Google広告やFacebook広告などを回せるようになるスキル。
アカウント設計から構築、広告運用、分析・改善まで行えるようになる必要があります。
SEOとはメリット・デメリットが反対で、効果が出るまで早いですが、常に広告費をかけ続けないと集客ができません。
おすすめはSEOと広告の両方をやることで、片方のデメリットを補いながら運用していくことです。
スキル4:Eメールマーケティング
メルマガやLINEなど、テキストを使ったマーケティングスキル。
YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームが普及している現在も、いまだにテキスト上でのやり取りは非常に大切で、効果もあります。
動画でもテキストでも、手段が何であっても、顧客との関係性を築き続けることが事業を成長させる上で重要です。
スキル5:SNS
FacebookやX(元Twitter)などのSNSを使って集客するスキル。
「いいね」や「コメント」をもらうためにはどうすればいいのか、エンゲージメントを高める方法や投稿の拡散方法を理解することが必要です。
また、SNSを用いる目的の1つとして、インフルエンサーとのつながりを持つこともあります。
スキル6:ポジショニング
市場において自社商品・サービスはどこに位置して、競合他社とはどこで差別化を図っていくかを決めるスキル。
どんなポジションを取ることで、ターゲットとする顧客に魅力的に思ってもらえるかを理解することが大切です。
スキル7:プロダクトマーケティング
プロモーションだけでなく、商品をより良くするためにどうすべきか考えるスキル。広義の意味でのマーケティングで、プロジェクトマネージャーに近いですね。
顧客が自社商品を使用する理由を理解し、継続的に使い続けてくれるための方法を考えます。
小手先だけの技術でプロモーションするのではなく、顧客の理解が重要です。顧客を理解しないと、良い商品は作れませんので、このスキルが一番重要かもしれません。
スキル8:PR(広報)
継続的にプレスリリースなどでPRし続けるスキル。
マスメディアだけでなく、ブロガーやジャーナリストからの注目を集めることも重要になります。
影響力の大きいブロガーやジャーナリストに自社商品が取り上げられることで、自社ではアプローチできなかった多くのユーザーに情報を届けることが可能です。
スキル9:コンテンツマーケティング
SEOだけでなく、YouTubeやポッドキャストなど、あらゆる形式でのコンテンツを通したマーケティングスキル。
どのコンテンツ形式が最も良いのかはありませんが、『顧客が価値を感じるコンテンツを作成すること』が大前提になります。
顧客のニーズを満たせないコンテンツをいくら量産しても、商品購買につなげることはできません。
スキル10:ブログ
ターゲットに興味を持たれる、人々を惹きつけるようなコンテンツを書くスキル。
ブログの魅力といったら、SEOやコンテンツマーケティング、コピーライティングなどのあらゆるスキルを身につけることができる点です。
マーケティング初心者の方であれば、とりあえずブログから始めてみるのがおすすめです。
スキル11:ストーリーテリング
商品・サービスの説明やお役立ち情報などの機能的側面だけでなく、自分の想いを伝えるスキル。
ストーリーは人間が文章を書く以前から、コミュニケーション手段として利用されてきました。
人間はみんな大好きなストーリーをうまく扱えることで、自分や自社商品・サービスに興味を持ってもらえる可能性は高くなります。
スキル12:ライフサイクルマーケティング
メールを通したファネルマーケティングスキル。
メルマガやLINEに登録した人をファネルごとに分けて、配信するメール内容を変えること。
たとえば、登録したページごとに配信内容を変えたり、クリックなどのアクションをした人には違う内容のメールを送ったりします。その人に最適なメール内容を送れるため、全員に同じ内容を送るよりも反応してくれやすいです。
スキル13:アプリストアマーケティング
アプリを扱う方のみ対象。アプリストアでのSEO対策スキル。
自社のアプリを上位表示させ、よりダウンロードされやすくします。
iPhoneを使っている人なら、アップルストアでダウンロードしたいアプリを検索しますが、その検索結果において上位表示しているアプリを見るはずです。
スキル14:分析
Web分析スキル。
オフラインとは違い、Web上においてはユーザーの行動をすべて数値化して分析できるようになりました。
施策がうまくいっていないなら、どこが悪くて、どう改善すればいいのかもわかるため、効率的に売上アップへつなげることが可能です。
スキル15:ABテスト
数値の向上を目指して、反復テストができるスキル。
たとえば、広告のクリエイティブを2パターン用意してテストし、どちらの方が反応の良い広告かを判断します。
良い広告がわかれば、次は良かった広告と新たに作成した広告をABテスト。これを繰り返していくことで、より反応率の高い広告になっていきます。
スキル16:LPO(ランディングページ最適化)
LP(ランディングページ)において、購入や申し込みにつながりやすくするためのスキル。
ABテストと同じで、文章やレイアウト、デザインなどを修正して、改善をし続ける必要があります。
LPを作るにしても、顧客の理解、そして自社商品の理解ができていないと、成果を出せるLPは完成しません。
スキル17:HTML/CSS/Javascript
プログラミングスキル。
マーケターでもコードを自分でいじれるようになった方がいいです。
たとえばLPの修正が必要になった際、デザイナーやエンジニアなどに依頼するより自分で変えてしまった方が早いからです。ABテストをする際も早く動けるため、数値を改善するまでも早くなります。
スキル18:カスタマーサービス
顧客の抱く疑問や悩みを解決・サポートするスキル。このスキルもかなり重要になります。
マーケターにとって、顧客とのコミュニケーションを取り続けることが最も重要です。ただ、顧客との接点が少ないマーケターは顧客の理解もできません。
だから、良いプロモーションも打てるはずがないのです。マーケターであっても、カスタマーサービスにも関わって、顧客の理解を深めることが大切になります。
スキル19:ピッチ(プレゼン)
プレゼンスキル。
ブロガーに自社商品を紹介してくれるよう売り込みをするのも、カンファレンス(大規模の会議)で自社商品をプレゼンするのも、企業への競合依頼も含まれます。
スキル20:配布
コンテンツを必要な人に届けるスキル。
良いコンテンツを作るだけでなく、必要な人に届けるところまでしっかりやらないといけません。誰も見ていないコンテンツでは、意味がないです。
スキル21:事業開発
お互いがより早く成長する方法で、他の企業と提携するスキル。
業務提携をした際、自分たちだけが良くなってもダメで、提携した企業と自社の両方が成長していかないといけません。
お互いが成長していけるのは、自社の売上を上げるより難しいスキルですが、あるとより良いです。
優秀マーケターを採用したい方へ
以上、一流マーケターに備わっている『21の必須スキル』でした。
「全部のスキルを持っているマーケターなんて、いないでしょ」
そう思った方もいると思います。
その通りで、実際21のスキルをすべて備えたマーケターなんてのは、ほんとにごくわずか。100万人に1人いるかいないかくらいじゃないかな。
そんなレアポケモンを見つけるなんて、時間がいくらあっても無理です。
じゃあ、どうすればいいのか?
あきらめましょう。
これが最善だと思ってます。
時間は有限なので、希少なマーケターを探して時間を無駄にするよりかは、21の中でできるだけ多くのスキルを備え、かつ実践できるマーケターを見つければOKです。
特に、スタートアップ企業の場合、使える予算も人材も時間も、リソースがかなり限られた中で、売上を作っていかないといけません。
そのため、最初は何か1つでもうまくいくマーケティング戦略が見つかれば、万々歳です。
勢いがついて十分な資金が得られたら、補えていない各分野の専門家を雇い、事業の成長につなげる。これで普通にうまくいきます。
優秀マーケターを目指す方へ
また、もしこれから優秀なマーケターを目指そうとしている方であれば、覚えることが多すぎて絶望ですよね。
1つのスキルを身につけるだけでも、普通に1年以上かかります。
ただ、安心してください。
21すべてのスキルを専門家レベルで習得する必要はありません。
ある程度の知識があって、実践レベルまでのスキルが身についていれば、全く問題ないです。
1つを極める必要はないので、多くのスキルを実践レベルまで習得し、クライアント様それぞれにあった最適な提案をして、実行できれば十分、一流のマーケターに近づけます。
だって、それすらできないマーケターがほとんどですから。
一緒に、頑張っていきましょう!